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「言うだけ」のコンサルに疲れた会社が、AI 伴走で変わるまで — 株式会社NBS 導入事例

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「言うだけ」のコンサルに疲れた会社が、AI 伴走で変わるまで — 株式会社NBS 導入事例

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マーケティングのコンサルティングを頼んだのに、増えたのは社内のタスクだけだった。業務用美容機器を製造・販売する株式会社NBSにも、その記憶がありました。

2026 年 4 月に始まった humbulls との取り組みは、最初の 5 ヶ月で会社のマーケティングの土台を変えました。散らばっていたツールとデータを 1 か所に集め、外注していたレポートを自分たちのものにし、ウェビナーと資料ダウンロードの受け皿を NBS 自身のドメインで動かし始めています。

案件概要

クライアント
株式会社NBS業務用美容機器の製造・販売。名古屋
当時の体制
広告運用・楽天・SEO を別々の支援会社に委託。社内のマーケティング担当が各社の窓口を兼ねる複数ベンダー体制
支援期間
2026 年 4 月〜継続中初期 3 ヶ月の成果を受けて 2026 年 6 月に契約更新
支援内容
マーケティング戦略・KPI 設計、HubSpot(CRM / MA)の導入と kintone 連携、営業ダッシュボード構築、SEO レポート内製化、ウェビナー・資料 DL の企画制作、社内 AI ハンズオン
進め方
週 2 回の定例(月曜: 戦略・KPI / 水曜: 実務と AI ハンズオン)+ LINE グループで随時相談。議事録・成果物は専用ポータルに集約
既存データの統合 13,590 件 HubSpot に一元化し、kintone と差分ゼロで自動同期(2026 年 7 月時点)
外注 SEO レポートの再現 1 週間・移行コストゼロ GA4 / Search Console 連携の自動生成に置き換え、旧レポートの集計ロジックの誤りも発見
HubSpot のプラン差額 105,600 円 Professional ではなく Starter を選び、足りない機能は Claude Code で補う構成に
第 1 回ウェビナーの満足度 85% が「満足以上」 アンケート 26 件・うち相談希望 12 件(2026 年 9 月時点)

数値の出典: NBS 向け月次活動レポート 2026 年 4〜9 月・プロジェクトポータル

課題

施策の前に、「また同じことになるのでは」があった

NBS は業務用の脱毛機・痩身機などを製造し、全国のサロンへ販売してきたメーカーです。広告の運用、楽天の店舗運営、SEO をそれぞれ別の支援会社に任せる体制で、集客は広告に大きく依存していました。問い合わせ 1 件あたりの獲得単価は上昇傾向。広告を止めれば流入も止まる、資産が積み上がらない構造です。

社内の業務も手作業が多く残っていました。Web サイトからの問い合わせは通知メールで確認し、営業事務が kintone に手で入力する。営業の実績シートは毎月 Excel で集計する。豊富な Web コンテンツはあるのに、リード獲得にも獲得単価の改善にも寄与していない。問い合わせから成約までのデータが蓄積されないため、広告費の費用対効果を判断する材料もありませんでした。

そして、外部支援への不信がありました。過去に依頼したマーケティングコンサルは、方針は語るが手を動かさない。指示だけが降りてきて、社内のタスクが増え、現場が疲弊した。デジタル化や AI 活用を進めたい気持ちはあっても、もう一度外部に頼ることには慎重になる。それが 2026 年 2 月、最初のヒアリングの時点での NBS でした。

依頼

「助言者」ではなく、マーケティングチームの一員を

2026 年 3 月、humbulls は「広告依存のフロー型」から「コンテンツとデータが積み上がるストック型」への転換を提案しました。機能ではなく物語で惹きつけるコンテンツ設計、ウェビナーや資料ダウンロードで接点を段階化するコンバージョン設計、MA によるリードの選別と育成、CRM によるデータの資産化。この 4 つを、humbulls が単なる助言者ではなく、マーケティングチームの一員として実行まで担う形で組みました。

提案には、もう 2 つ判断がありました。ひとつはツール。HubSpot は Professional ではなく Starter で始め、足りない機能は Claude Code で補う。月額の差は 105,600 円です。もうひとつは既存の支援会社との関係。広告運用の成果自体は良好と評価し、「広告は止めない」と明言しました。既存のパートナーを否定せず、humbulls は戦略と実行の穴を埋めるハブになる。この座組みで、2026 年 4 月に Growth Partner 契約と、月 4 回の AI 1on1 ハンズオン(3 ヶ月・全 12 回)が始まりました。

アプローチ

最初にやったのは施策ではなく、棚卸しと可視化

キックオフ後に humbulls が最初に着手したのは、広告改善でもコンテンツ制作でもありません。散らかっていたマーケティングのアカウント・ツール・リソースの棚卸しと、リード獲得から営業成約までの業務フローの可視化でした。12 のツールを接続し、部署ごとの流れをスイムレーン図に起こす。時間のかかるアカウント統合は中長期に切り分け、まず「整理する箱」を作りました。

部門別フロー図(スイムレーン)。営業事務・システム/自動・営業・製造部の 4 レーンに、問い合わせ受付から商談化までの工程が番号付きで並ぶ
実物の業務フロー図(部門別スイムレーン)。営業事務・システム・営業・製造部の 4 レーンで、問い合わせから商談化までを Before / After で切り替えて見られるようにしました。

進め方は、IT 化や AI 導入を無理強いしない段階移行です。現場が慣れた運用フローは崩さず、裏側のデータだけを精緻にしていく。運用者の表面的な負担を増やさない順番で、システムを入れ替えていきました。

制作チームには別途、方針説明会を開きました。伝えたのは「今の仕事のクオリティは素晴らしい。単純作業を AI に任せて、クリエイティブな判断に集中してほしい」というメッセージ。AI がドラフトを高速に作り、人がプロの視点で仕上げる。品質は人の目で担保する共創フローを、最初に共有しました。

実装

HubSpot は Starter のまま、足りない機能は AI で作る

5 月、既存の顧客・問い合わせデータ 13,590 件を HubSpot に取り込み、kintone との自動同期を開始しました。7 月には同期の改修と過去分 116 件の補完を終え、差分ゼロの完全同期を確認しています。Web フォームは 13 本を新設し、通知メールを見て kintone に手入力していた流れは、フォーム送信から CRM 登録まで自動でつながるようになりました。

営業側には Looker Studio の営業ダッシュボード(9 ページ)を構築しました。毎月 Excel で集計していた営業実績は、GAS とスプレッドシート経由でリアルタイムに更新されます。数値の定義は「出荷月 × 直販 × 本体」に統一し、営業部門が手で集計していた数字と 1 円単位で一致することを検証しました。社内向けのモニターダッシュボード(5 タブ・22 カード)も稼働し、コホート分析で月ごとのリード転換率を追えるようになっています。

HubSpot Starter には、Professional にあるワークフローやスコアリングの一部がありません。その差を humbulls は Claude Code で埋めています。ツールの上位プランを買うのではなく、足りない機能を AI で作る。この方針が、月 105,600 円のプラン差額をそのまま浮かせました。

内製化

解約した SEO レポートを、1 週間で自分たちのものに

コスト削減の一環で、NBS は別会社に外注していた SEO レポートを解約しました。そこで humbulls は、Claude Code に GA4 と Search Console を接続し、同等のレポートを自動生成する仕組みを 1 週間で再現しました。移行のための追加コストはゼロです。

再現の過程で、旧レポートの集計ロジックに誤りが見つかりました。原本と全パネルを突き合わせ、ズレの原因を 1 つずつ特定して修正。全レポートに「数値の出どころ」を表示するボタンを付け、どのアカウントのどの集計から来た数字かを、誰でも確認できるようにしました。外注していたときより、数字の根拠が見えるレポートになっています。

Claude Code で再現した月次アクセスレポート。アクセス概要の KPI カードと日別グラフ(数値はぼかし)
再現した月次アクセスレポート(社内再現版)。GA4 / Search Console から自動生成し、各パネルに「数値の出どころ」ボタンを付けています。※数値はぼかしています。

8 月の本社訪問では、業務 AI 化のデモとして、7 月分の SEO レポートをその場で自動生成してご覧いただきました。このレポート生成は、AI への作業手順書をパッケージにした「納品スキル」の第 1 号として、NBS 側でひと言のコマンドで実行できる形に整えています。

集客

受け皿サイトとウェビナーを、2 ヶ月で立ち上げる

集客の実装は 6 月に企画し、7 月に「動くもの」として立ち上げました。7 月 21 日、ウェビナー申込・資料ダウンロード・メルマガ登録の受け皿となるお役立ちハブ knowledge.nbs-nbs.com を NBS のドメインで本番公開。絞り込み機能付きの特設サイトは制作会社に頼めば 100 万円級の案件ですが、通常支援の月額の範囲で制作しています。

同時に、ホワイトペーパー「開業スタートガイド」を制作し、ウェビナーと資料ダウンロードの広告バナー 12 本を 3 日で完成させました。AI がドラフトを作り、人が仕上げる制作フローの成果です。バナーとサイトのビジュアルを統一し、広告から来た人が同じ絵柄で迷わない状態にしています。

8 月 19 日、第 1 回ウェビナー「サロンのための AI 活用入門【超初級編】」を開催しました。募集開始から 3 週間で申込 52 件、開催直前には過去 1 年の問い合わせリストへ一斉メール(983 件と追い込み 836 件)を送っています。アンケートは 26 件の回答があり、85% が「満足以上」、相談を希望する方が 12 件。回答は優先度順にフォローアップリストへ落とし、営業チームの電話フォローにつないでいます。

お役立ちハブ knowledge.nbs-nbs.com のトップページ。「サロン運営の教科書」の見出しと、第 1 回ウェビナー「AI、こわくない。」のバナー
2026 年 7 月に公開したお役立ちハブ knowledge.nbs-nbs.com。ウェビナー申込・資料ダウンロード・メルマガ登録の受け皿で、広告バナーと同じビジュアルで統一しています。

運用

週 2 回の定例と、「あれどこだっけ」のないポータル

支援体制は、毎週月曜の戦略・KPI ミーティングと、毎週水曜の実務ミーティング兼 AI ハンズオン。急ぎの相談は LINE グループで随時受けます。議事録、ミーティング資料、中間成果物、マイルストーン、タスクの現在地はすべて専用のプロジェクトポータルに集約し、毎回のミーティング後に更新する運用です。「あれどこだっけ」が発生しないことを、透明性の土台にしています。

毎月の活動レポートも同じポータルで公開しています。humbulls の稼働回数、プラン内・プラン外の請求、リスクとブロッカーまで載せる。クライアントが「今月、何にお金を払ったか」を見られる状態を保つためです。

AI ハンズオンは、資料と解説と実践をセットにした 2 時間以上の回を月 4 回。「Claude Code は便利そうだけど、設定が面倒」という腰の重さを最初に解消し、概念は無理に教えず「まず使い始める」ことを優先します。慣れた頃に「あのときのあれは、こういうこと」と説明を足していく設計で、学習者の負担を緩やかにしています。

成果

  • データ基盤: 既存データ 13,590 件を HubSpot に統合し、kintone と完全同期。フォーム 13 本、営業ダッシュボード 9 ページ、社内モニターダッシュボード 5 タブ 22 カードが稼働(2026 年 7 月時点)
  • 業務フロー: 通知メールを見て kintone に手入力する流れ、毎月 Excel で集計する営業シートが、自動連携とリアルタイム更新に置き換わった
  • SEO レポート: 外注解約後 1 週間・移行コストゼロで内製化。旧レポートの集計ロジックの誤りを発見・修正
  • ツール費: HubSpot Starter + Claude Code の構成で、Professional との差額 月 105,600 円を使わずに運用
  • 集客: お役立ちハブと資料 DL・ウェビナーの導線を 2 ヶ月で立ち上げ、第 1 回ウェビナーはアンケート回答者の 85% が「満足以上」(26 件・2026 年 9 月時点)
  • 継続: 初期 3 ヶ月の成果を受けて 2026 年 6 月に契約更新。2026 年 8 月の経営ミーティングで、秋に向けた広告強化を決定

※ 数値はいずれも NBS 向け月次活動レポート(2026 年 4〜9 月)の記載値。獲得単価(CPA)などの広告 KPI は継続測定中のため、本記事では扱っていません。

同じ課題を抱える会社へ

外部支援への不信は、多くの場合「言うだけ」で終わった経験から生まれます。humbulls が NBS で最初にやったのは、立派な戦略を語ることではなく、散らかったツールとデータを片づけ、業務の流れを図に起こすことでした。実行まで担い、AI で速く動かし、その過程を全部見せる。その積み重ねが、3 ヶ月目の契約更新につながりました。

同じ状況にある会社は、まず「今、何がどこにあるか」の棚卸しから始めてください。施策の前に、その整理だけで見えるものが変わります。(humbulls 代表・栗田)

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